2011 2月 の日記


2月2日

泣きながら三時間キーボードを殴り、お茶を撒き散らしながら、
いやぁ、メールっていいですよねー、
こっち見えないもんねー、
と思った。

2月3日

ギャラリーから電話。
電話口で泣いたら
智子嬢が向こう側で
「ああ、泣かないでください」
と言うので
「優しいなぁ。みんな、好きになるなら智子ちゃんだよ!」
と、不明瞭な『みんな』に宣言した。

2月4日

「するべきこと」を書き出すべく、紙を用意して
まず『To doリストを作る』と書いた自分に絶望した。
てめぇが書いているものは一体何なのかをご理解頂きたい。
年はなんぼや。絶望したでホンマ。
  
気持ちを切り替える。
低学年児童の作る予定表みたい、
と感じることをポジティブに受け入れることにする。
無意味さを愛そう。無闇にシールを貼ろう。そして剥がそう。
剥がしたシールは台紙に戻そう。
シャーペンの大人っぽさにちょっとドキドキしてみよう。
   
勢い込んで赤白帽をウルトラマン風にかぶり、じょうせんをやろうとしたが、定規が一本しかない。
そこでTo doリストに『定規を買う』
とは書かない。流石に。
わたしをナメるんじゃぁ無いよ。

2月5日

梱包をしているのか、資源を無駄にしているのか、
躓くためにダンボールを散らかしているのか分からない状態で
「年老いたドラキュラの寝床をガムテープでぐるぐる巻きにした感じの梱包」をこさえた。
  
そんな時、
運びにくいことに気がつかない、気にしない。
自らのゲージュツ的立体形成能力に悦に入る。
など出来たらアーチストっぽいのだが、
わたしは所謂まともさんなので、
目にするであろう「運送屋さんの苦笑い」に適切な恥じらいを感じ、
東京まで他人の迷惑とにならず荷物を送る方法、
念力開発や伝書鳩のしつけ、飼育方法について真剣に検討したのであった。

2月6日

無意識に「ダメだ…」と呟き
それが耳に入った瞬間、光の速度で
「ダメじゃないよ!」
と口にした自分を微笑ましく思いました。
心根がネガティブで脊椎反射がポジティブです。

2月7日

世間は画家に厳しい。
ていうか大型荷物に厳しい。
わたしは噺家になりたい。
運送でそこまで困ることがなさそう、という、後ろ向きな理由で。

2月8日

まぁ、良いじゃん。
今日何があったかなんて。

2月9日

良かった。
考えがまとまらなくて、何を考えてるのかもわからなくて、
自分が馬鹿になっちゃったかと思ったのよ。わたしね。

2月10日

壁を殴…いや、壁とハイタッチを交わしました。
スキンシップです。
コミュニケーションです。
蹴る様に膝頭を突き合わせた付き合いもしました。
壁と、仲良い、おてんばーる。
骨折はしないように気を付けます。

2月11日

荒れてるなぁ。
いや、天気の話ですよ。
凄い風やね、アンタんとこのヒサシ大丈夫やろか?壊れひん?って話ですよ。
天気の話から入るんは世界の常識やろが、ボケ、カス、おかめおたふく!つって
机を平手でバチーン!
って、まぁ、荒れてますのや。心が。

2月12日

外は雨。
今日も物を投げて怒るので、しばし仮想敵をしばいた。
携帯に入っていたドラクエ体験版で。
気に入りの名を付けた仲間とモンスターをどつき回り、仲間って良いなぁ…良いわぁ…、ホワ~ンとした。
俺は仲間を愛しく思う。

あと、秘密が出来た。
トイレのペーパーホルダーを…殴って割ったことだ。
そんな勇者、魔王より先に滅びればいい。

2月13日

お天気屋さんと言うならば
ある意味、お天気お姉さん。

2月14日

菓子屋も粋なことするよね。
シャイなわたしのためにある日だな、と毎年思う。
わたしのためにありがとう。
ありがとう、世界。
パラダイス、銀河。
      
ハッピーバレンタイン。
貴方のこと…嫌いじゃないよ。
全然、嫌いじゃないよ?
寧ろ好きかも。

と言ってうつむき、口を尖らせて

自分と恋人つなぎした。

この手を放すものか。

2月15日

インターフォンを鳴らし、こんにちはー!とドア越しに呼びかけ、ノックまで重ねる感心な熱心さで、
わたしを何かに勧誘しようとしてくれる女性が居た。
廊下に話声が筒抜けなのを利用して、
何回目かのピンポンきっかけで、
「すごく怒りながら半泣きで通話中の人」の真似をして拒絶してしまった。
違うことに半泣きで激怒していたんだ。

ごめんね。
こういうことしてる間は、誰かに優しくされなくても自業自得ね。

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