2014 4月 の日記


4月1日

触らないで
いや、別に触ったっていいけど
わたしはあなたの知らないところで
あなたのこと、悪く言ってるよ
結構ボロクソに
嫌いなところを箇条で書き上げたりするよ

それで、もしも
わたしがあなたを嫌うように
あなたがわたしを
突然、こんな意味不明な理由で嫌ったりしたら
絶対にゆるせない!
って泣きじゃくって怒ったよ
触らないで
別に触ったっていいけど

4月2日

「なあにその、誕生日の主役みたいな思考回路。」
って思いました。

そこではたと
「あれ、もしかして、今日って彼の誕生日?」
ってよくよく思い返したけれど
彼の誕生日ではなかったので
「許すまじ。わたしが好戦的なガンマンではないことを幸運に思え」
って思いました。
あれ、わたしって好戦的なガンマンだっけ?

まあ、それはいいんですけど、
わたしが言いたいのは、
歯磨きをしていたら、
口の中がキメの細かい、いつもよりフワッとした泡でいっぱいになって
「あ、これ、洗顔フォームだ」
って気がつくと、びっくりしますね!ってことなんです。
あんまり不味くてびっくりしました。
歯磨き粉を付けたつもりで、並べて収納していた洗顔フォームを
歯ブラシに乗せていました。
次から気をつけます。
洗顔フォーム歯磨きはもうしません。
(喧嘩はまたします。)

4月3日

かつて身体が小さかった頃。
お菓子を作る母の横につき、おてつだいをしました。
使い終えた道具の汚れは、
環境のためにも、我が家の排水溝のためにも
布や紙で拭い、大まかに綺麗にしてから水洗いをします。
入りくんだ形で、汚れを拭き取りにくい泡立て器。
これに付いたバターや生クリームを
指で拭って舐めながら綺麗にするのは
「こどもの仕事」でした。
許可を得て行うお行儀の悪い仕事。
バターとお砂糖の混ざったじゃりじゃりした舌触りと原始的な甘さ。
お菓子の焼きあがりを待ちながらこどもの仕事をするのは、
手作りおやつの楽しみのひとつです。

最近、シフォンケーキを焼きます。
生地をオーブンに入れ、洗い物をする時に
やはり時折
「子どもの仕事」が行われます。
子どもだったわたしは
もう、だいぶ、けっこう、かなり、しっかりと大きいので
昔ほど仕事に真剣に取り組みはしないけれど、
ハンドミキサーに付いた、ほの甘い卵白と砂糖のメレンゲは、
幸せな記憶の味です。
ベタベタと甘く、こびり付くのです。

4月4日

映画を見ました。
劇場版ドラえもんです。
今年の劇場版ドラえもんは新喜劇と似ていました。
お約束をきっちり魅せてくれるのです。

「うち、お風呂入りたいねん」
いつも唐突な、しずかの持ちギャグ。
「0点のテストを隠し忘れる」のび太。
「前回までの反省を一切踏まえず」ひみつ道具を置いていく一同。
「作中に婚約中の人物が出てくる」
「飛ばされたら壁にぶつかる」
「お尻は半分だけ見せる」
「BGMと思いきや、しげぞうの着信音だった」など。

客席に居たのは春休み中の子どもたち。
きちんとしたもので、
お約束のギャグの後の、
みんなが「どへー!」とズッコケたタイミングで
ドッカンドッカン笑いが起きました。
まぎれもなく新喜劇です。
しかし一番ウケていたのは、
本編が始まる前の「劇場でのマナー」を説く映像でした。
子どもたちの集中力とテンションがMAXだった、前説が今日イチ。
ありがとうございました。
名前だけでも覚えて帰ってくださいね。
それでは、スタートですッ!(袖にハケる)

4月5日

栄養ドリンクを飲む時は、一瓶いちどきには飲まず
「もうダメだ!というときのための一口」を残しておきます。
朝の元気なんて全部使いきってしまったと感じても、
一口分だけ頑張るためです。
機械と同じで、再起動時には余計にエネルギーが要りますからね。

わたくし、当然、全人類がそうしていると思っていたら、
少なくとも全員ではないらしいことを知って、頬が熱くなりました。
もうダメ!と思ったら、みなさんはどうしているのでしょう。
蓋を開けてビンの匂いでも嗅ぐのですか?
それとも、みんなあんまり、あの有名動画を再生してない感じ?
「プラシーボが大好き!いえーい!」と叫んで拳を突き上げる動画を、
元気の湧くイメージ映像として再生していない感じ?
脳内YouTubeで。

4月6日

バニラビーンズを割って中から種をこそげ取るのは面白いです。
虫のお腹を開いて卵を出しているような錯覚に陥ります。
甘い香りを放つツブツブをナイフに乗せて
「虫みたーい!」って毎回大きな声で口に出します。
気持ちを誤魔化したいときは、いつでも大きな声で言います。

4月7日

「今のは、一秒間に何回『バカ』って言えるか試しただけ」

「攻撃はただの条件反射かしら?」

「わたしが好戦的なドロップキッカーでないことを幸運に思え」

4月8日

パン打てば リンと鳴る、だっけ?
パッと打てば ツーと鳴る、かな?
違う。
ハッと打てば グーと鳴る?
ハッとしてグー?
なんて言うんだっけなぁ、あの慣用句。
と唸って
思い出そうとしたのは、
「打てば響く」でした。
どうやら打っても響かなそうな、わたし様です。

今日は洗顔フォームを歯ブラシに塗りつけたところでハッと気がつけました。
ハッとしてセーフ。
グルコサミンの錠剤を一日一錠、暇なときに摂取しています。
親が頂き物を 「 暇な時に飲みなさい 」 と支給してくれたからです。
言いつけを守り、暇だと感じた時に服用。
親を信頼しているようで
与えられるものは躊躇なく口に入れる節があります。
「はい、口をあーん」と言われ
(セリフには戸惑いながら)口を開けたところ
庭から摘みたての「サンチュの間引き菜」を入れられました。
鳥のヒナみたい。
庭で野菜が育ってるのっていいよね!と庭をウロウロしたら
新芽を踏みました。
基本的に自分が邪魔です。

4月9日

ある夜は、
「朝ごはん、肉まんでいい?物産展で買ったんだけど」
と言われて嬉しくなって
「望むところだ!」
と答え、朝が来るのを楽しみに眠りました。
ある夜は、
「美味しいフランスパンを買ってあるよ」
と言われて嬉しくなって
「朝ごはんが楽しみだよ!」
と答え、布団に飛び込みました。
ある夜は、
焼きあがったシフォンケーキを前にして
「生地が落ち着くのを待って、朝ごはんに食べよう」
と言われて嬉しくなって
「今から五分ぐらい寝てきたら、
もう明日ってことにして、朝ごはん食べてもいい?」
と聞いて
不審な顔をされました。
好きです、朝ごはん。

ある早朝、
主張を控えた犬のご主人が
「眠い。だけど、起きて新幹線に乗れば、牛しぐれ煮おむすびが食べられるから起きる」
と宣い、
眠る前に自作したおむすびの動力で布団から立ち上がったので、
わたしはこの人のことが好きだ、と思いました。

明日の朝ごはんを楽しみにして眠ります。

4月10日

朝でした。
顔を上げると
八重の椿が
花丸を咲かせて笑っていました。
二重丸じゃなくて、八重円を
それはもうたくさん付けて笑っていました。
何泣いてるの?と言って。
スミレも見ました。
「気持ち良いんです」と言える絵の具が小さな範囲に乗りました。

4月12日

「だってわたしには、言いたいことがあるんだもん」
「言いたくて仕方ないんだもん」
「どうしても!」
「だから絵が描きたいんだ」
そう考えながら、道を歩いていました。
気持ちの整理ができなくて、思わず
「シャーーッ!」と言いましたが
言いたくて仕方のないことが
シャーということではなく、
言葉にできない気持ちがシャーとなって出ただけです。
シャーシャーシャー、シャーシャーシャー、言葉にできなぁい。

4月13日

夜中の留守番なんて
それはもうワクワクする響きで
夜更かしをして
ご飯の後におやつ(普段は食べない大人のお酒のつまみ)を食べて
音楽を聴いて踊るとか
友だちと長電話をするとか
トイレに行くのが怖いとか
普段見ない深夜のバラエティ番組とか。

そんなことではしゃぎたいのに
21時半には、時計の秒針を眺めていましたね。見るともなく。
暇すぎて。
あくびをして「もう寝ようかな」ってパジャマを着ましたね。

腕時計売り場で
「秒針を見る」
と言ったら店員さんに冷たい目で見られて、
繊細なわたしはそのことで半年以上傷ついてるんだけれども。
考えごとするとき、暇なとき、見るともなく秒針を見るよね。

それはきっと「今、何をしているか」という
自分自身もしくは他者からの問いかけに
説明できる動作を作っておけば安心、ということなんですけど。
「今、俺はここにいて、秒針見てたぜ!」っていう。

4月14日

わたしにも馬になる機会があれば、
額に白い模様をポツンと入れようと決めているのだ。
‘ポッチ’がある馬は、断然オシャレだ。
いつも羨ましくてたまらない。
インドの女性がおでこにつけているポッチ(ビンディーというらしい)みたい。

サッカーのサポーターのように、競馬ファンは、
贔屓の馬と同じ模様のポッチを描いて臨んだりするのだろうか。
いいなぁ。
いいなぁ。
馬になるのを待たず、‘ポッチ’メイクを始めようかな。
でもちょっと恥ずかしいから、丁度いい位置に白い毛生えてこないかなぁ。
そう思う、今日この頃。
傷つきたくない30代。

4月15日

赤福はかわいいね。
整列して、一見おしとやかなんだけど、小粋な感じ。
つやつやと整った形を見ていると、
噺家の座る、紫の座布団を思い出すんだ。
だからかな。
赤福って口が達者そうなんだよ。
気取ってないけど上等なんだ。
あんまり愛らしいから、思わずキスしたんだけど
あんこが、口についてさ。
仕方ないから食べちゃったよ。
夜中だったけど、これは仕方ないなぁ。

赤福を持ち帰ったのは母でした。
「今日仲直りした」とケンカの顛末を報告すると
「よかったね。実はそれは、私が旅行中、神仏にお願いしたからなのよ。」と神妙な顔で言いました。
神社仏閣に立ち寄ると、
「ついでに、直近のお願いなんですけど」に
カミサマに頼んでくれたらしく。
多方面にご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした。
(すぐ取り計らってくれるなんて、カミサマって活発ね。)

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