2014 11月 の日記


2014年11月10日

ファンに手を出す、ということについて考えていた。
「ファンに手を出す」という響きの悪さは
一に他人の気持ちを弄び、心を通わせぬまま一度若しくは数回きりで別れる、
自分本意な行動、都合の良さ。
二に、結果が分かっている相手の中から選択をする、臆病さ、保守的、冒険心のなさ。
上記二つのネガティブな印象から生じるのではないか。
個人的にはファンに手を出して何が悪い、と思う。

一。一方的に見えても、実際はWIN-WINの関係だ。
お殿さまとお女中、町娘。上手くいったら桂昌院。
逆なら女帝のお手つき、みたいなね。
相手は憧れの人。
弄ばれた方が宝くじに当たったようなもの、ワンナイト・ラッキー・カーニバル♥と立ち振舞うのが正しい作法だろう。
また、出した手が本気ならば、遊びではないのだから、なんら問題はない。

二つ目。
相手の気持ちが分かった上で誘う。
はたして勇気のない行動か。
そんなことはない。
Yesと答えるであろう相手を誘う。
これはお見合いと同じシステムなのだ。
臆病だろうか?
合コンよりもはるかに合理的ではないか。
ゲスいと糾弾することなかれ。
バンドマンの恋人になる方法を熟読せよ。
相手が誰であろうが非難されるのだ。
恋心に幸あれ。

2014年11月13日

平素は気が付きもしないのだ。
どこかには居るのだろうがね。
無視できるんだけどね。
今日は「ここにいるよ」と騒ぐ。
その虫。
それをティッシュで捕まえて、その後、どこにほかすのが正解なのか。
包んだティッシュを手に途方にくれるうちに、不殺生戒、潰さないように柔らかく握った手のひらが災いして、
すり抜けて逃げ出してどこかにいっちゃう。
それでまた、ブンブン言う。手足を擦る。腹を蠢かせる。
なんで今日は居所が悪くなっちゃうのかな。
ウロウロしないでよ。
昨日いたところに戻ってよ。
虫の居所が悪いっていうのはそういうことで。

だから自分とおしゃべりする。
言って欲しいことを言うし、
笑って欲しいところで笑ってくれるし、
それで自信を取り戻せるし。
わたしはさ、やっぱり、絵が好きだし。
うん、そう。
よかった。
欲しいって言えないだけなのに、上品なふりをしているし。
ああ。
そう思ってグラビア女性の絵を描きました。
歩きました。
冬の気配でした。
犬とすれ違いました。
風に勇まし、散歩犬。
本日小粋な、犬の毛皮。

2014年11月14日

食べごろを 過ぎても崩れぬ 三十路鍋

2014年11月21日

「実家紐」を取り付けた。
わたしがいつか猫になったなら、これにじゃれつきほたえるだろう。

蛍光灯のスイッチを引っ張るヒモを、延長させる紐。
年寄りか子どものする田舎くさいものと軽蔑、見下していた。
部屋にあるだけでオシャレ台無し、桁違いの実家感。匂い立つ昭和。
あの紐。

しかし布団の中で本など読み、いざ寝ようと思っても、
立ち上がって蛍光灯を消すと、布団の中で温まった空気が逃げてしまう。
大切に温めてきた気持ちも逃げてしまう。
そういう寒い季節が来た。
だから、勢いで蛍光灯の紐に長いリボンを結びつけた。
やってみると紐は著しく便利であった。
温かな布団の中で眠りに落ちる間際、暗がりに垂れ下がる延長リボンを見て、
冒頭の、「わたしがいつか猫になったなら、これにじゃれつきほたえるだろう」を思った。

もしわたしが猫になったら、
ネズミも取るし、手も貸そう。
そして高い場所や狭い場所を練り歩き、体毛でホコリを絡めとる。
君はきっと「お掃除上手やなあ」と感心してくれる。
嗚呼、猫っかわいがられたい。

2014年11月24日

起床。
雨戸を開け、ゴミを収集所に出し、
洗濯機を回し、花の鉢に水をやり、
家の周りの落ち葉を掃き清め、
ふきんを洗い、洗濯物を干した。

作業服ではないが愛用している「汚れてもひとつも悲しくない洋服」を着用して落ち葉を掃く。
紅葉は赤くてキレイだわ、赤い赤い、赤といえば蛸って茹でると赤くなるわね、エビもよね、
なんて思いながら落ち葉を掃いていると
遠くから少年の集団の声が近づいてくる。
とっさに身構えた。
子どもらに「オバさん、お掃除ご苦労さま」と言われても傷つかないぞ、という身構えだ。
起こり得ることへ準備はいつだって万全でありたい。
ハートがガラス製だから。
なるべく悲観的な想像にチャンネルを合わせて、割れぬよう、事前に心を備える。
警戒心。用意周到。

やああって少年たちがやって来た。
仲間内ではしゃぎながら自転車に跨り傍を通り過ぎる。
何事も起こらずに胸をなでおろした。
しかし続けて考えた。
自転車少年には、保護者らしき大人が付き添っていた。
子どもがわたしに「オバさん」と呼びかけたなら
保護者は気を使い
「お姉さんでしょ、スミマセン」と来る。
十中八九そう来る。
ここで、何と答えるべきか。
30代で姪もいるし、別に謝られるような大した人間でもないが
「そうです、お姉さんです」と明るく笑うべきか。
「妹なんです。みんなの妹。」と答えて逆に困らせるか。
いや待てよ、そもそも、子どもがオバさんって呼ぶからいけないんじゃんか。
わたしは想像に対して腹を立てた。
あの子たちなんて、ついこの間までおしめしてたくせに、キー、と額に青筋を立てて。
そこで気がつく。
通り過ぎた子どもが仮に8歳だとすると、おしめをしていたのは5.6年前。
それを「ついこの間」と表現する時間感覚。
紛れもなくオトナのものである。
小学生にすれば「オレが赤ちゃんだったのはすげー前」であろう。
トイレトレーニングに励み、パンツをはいた日を覚えてはいまい。
記憶にないくらいの、遠い昔。

こういうことだ。
自分の時間感覚で他人を分類すると、人はカンムリを曲げることがある。
つむじと、口とへそも曲げる。
子どもが女の人をオバさんって呼ぶことは
自分をおしめの赤ちゃんだと言われた時に怒る権利を無くすことなのだ。
分かったかな?
分かったらお勉強をしっかりして
将来お姉さんたちのために、アンチエイジングの研究開発に力を注いでくれはしまいか。
お姉さんは身体に成長ではなく、老いを発見できるんだ。
くれぐれもよろしくお願いします。

2014年11月25日

目覚めると雨が降っていた。
これはすごい。雨、かわいい。
黙って湿らせて、いじらしい。
雨、かわいい。
これは、たまらん。
陽が出ない分だけ寒い日。
寒いのも、かわいいよなぁ。
わたしね、この前まで暑くて暑くて、ちょっと涼しくならんかなと思っていたら、
こんなに涼しくなるんだもんね。
びっくりしたし、凄くかわいいよね!
かわいいし、色白だし、寒さって愛くるしい。
可愛いものに囲まれて胸が切ない。
切ないから布団にくるまっていたい。

夜ご飯、コロッケ。
色々な種類を選んで半分こしながら、
一緒に食べてくれる人がいる幸せを噛みしめました。
サクサクでした。

2014年11月27日

「君は明るいな」と呆れられた。
回想する。はたして、わたしは明るいか。

家に上がり込んでご飯を作っていると
帰宅したKがリビングから「寒い?」と聞いた。
一人だし、他人ン家だし、最近のマンションは気密性が良いし、ここン家は南向きだし、と暖房をつけずに過ごして居たので、
「空調を調節しますか?」という趣旨の問いだろうとは推測されたが、
きちんと振り向いて
「寒くはないけど、<俺が暖めてやろうか?>というお申し出だったら、思い切ってお願いしようかな?」
と笑顔で返事をしたら、
Kは振り向きもしないで「あ、そういうのはやってないんで」と塩対応。
極寒。
そこで落ち込まずに
「すみません、お留守にお邪魔したから家を間違えたみたい。」
どーもすみません、のポーズで言ったら明るいと呆れられた。

明るいって褒め言葉だな。
わーい。ピース。明るく。
自分を、蛍光灯のように明るいと思っている。
太陽のように明るくはなれないけど、
太陽が沈んでも、スイッチ一つで闇を照らそう。
早くLEDになりたーい。

2014年11月29日

ももクロの楽曲の歌詞を覚えないまま、しかしそれでも堂々と歌う。
1番と2番のフレーズが混ざり合うことで
「痛みを信じて」しまったり、「想いは消えて」しまったりと、
オリジナルには無いネガティブなメッセージが入り込んで
「一生、三つ葉のクローバーZ」っていうか「色あせクローバーZ」っていうか
そんな歌になっても朗々と歌っている。ビートに任せて。

2014年11月30日

起きて、お化粧して、東寺で仏像を見ました。
六波羅蜜寺の受付で 「そこを行って、左に曲がると、NHKでやってた平清盛の像とかありますからね」と言われました。
NHK大河>平清盛?
晴れた往来を歩き回って汗をかき、モンブラン味のカキ氷を食べ、内側から冷えて上着を着ました。
襖絵の前でおじさんが「楽しいお話しますよー!」と人寄せをしていたので釣られて、楽しいお話を聞きました。
紅葉と、夜中に顔をライトアップされて眩しそうなお地蔵さんを見ました。
前を歩いていた女性が子どもさんに
「お母ちゃんはここで働いてたけど、下の駐車場にいたから、境内まで来たことはないんや」と言っていました。
京都あるあるでしょうか。
「隠し通路の話を聞かせたらアイツは羨ましがる」と言うので「アイツは追われている」と早合点しました。違いました。
お風呂に入って眠りました。

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