2015 1月 の日記


2015年1月18日

消臭剤フェアーだな、と思った。

西暦2015年、つまり今年は15=イチゴ年。
1000年に1度の苺年として各地でフェアーが開催されているらしい。
そんな話をアルバイトの休憩中に教えてもらった。
だからわたしは「なるほどですね」と言えばよかったのに。
「ふーん。じゃあ、2175年は1000年に一度のイナゴ年ですね。
食糧危機で昆虫食が盛り上がっているかもしれませんし。
フェアーとかやるんでしょうね。へっ。」
と言ってしまった。
もちろん、嫌がられた。
会話を間違えて、場を盛り下げた。

なるべく存在感なく過ごして、居たのか居ないのかわからぬまま
バイトを終えて家に帰りたいのに。
こじつけミレニアムの排気に、反射で反抗してしまった。
波風を立てたくない。
でも「なるほどですね」って言えなかった。
落ち込んで帰宅して、そんな悩みを母に打ち上げると、
何か言いたければ「来年はなんの年でしょうね」でいいんじゃない、
というナイスな助言。

確かに。それなら、みんなで考えられるし。
納得しながら
「西暦2016年はニオイ無。つまり消臭剤フェアーだな。
2010年のニオイゼロ年以来か。
ていうか、2010年代は10年のニオイ年間だな。」
と考えていた。
これだから友達が少ないんだな、と感じながら。

2015年1月22日

椿の花が落ちるみたいに、しめやかに。
絵の具のフタの溝が甘くなって締らないみたいに、だらしなく。
ドレッシングのフタが外れるような、無機質さで。
おチンチンの先っぽが、取れる夢を見ました。
外れて、落下して、乾いた音を立てて目の前に転がったよ。
カラカラと。
手も触れず、当たり前のように落下を見ていました。

2015年1月23日

買い物は楽しい。
買い物をしながら、ああでもないこうでもないと悩み、値
定めることは、異性を選ぶ悩みと似ている。
予算と希望があって、
宝くじでも当たらないと買えないものもある。
「なんかちょっと違うかも。いいんだけど、違うかも」
呟き、気にいる機能やデザインを探して、
首を傾げて頬に手を当て、
お財布と相談して、悩む。
そこで選ぶもので、この先の人生が変わるかのように。真剣に。

思い巡らせていたのは、
Kが即決するからだ。
買い物に出かけると、金額の大小に関わらず、
1軒目に入ったお店で、最初に手に取ったものを買う。
見ているこちらが不安になって、折角だしもう少し見たらと声をかけても、
「ええねん。これが気に入ったんや。」と宣い、
手に取り、フタを開け閉めし、撫で、愛でる。
「ええなぁ」と呟く。
そんな彼に「すこしは迷いなさいよ!」と心のどこかで突っ込んできた。常に。

Kは付き合う女性を選ぶ時も、即決なのだろうなと思う。鑑みる。
それならば、
「他も見たら?」だの
「もっと気にいるものがあるかも」だのと、
わたしが彼を勧誘するのはおかしな話なのかもしれない。
一目惚れして買ったものが扱いにくくて、
難儀する彼を見かけることも少なくないが、
それはそれで楽しんでいるのだろう。
彼のレジャーなのだろう。
じゃじゃ馬馴らしも人生の娯楽か。

悩みすぎて、欲しいのかすらも分からなり、
え何も買わずに帰宅することの多かったわたしは
彼の買い物について行くのが好きだ。
彼はショップバッグを手にお店を出た瞬間、それまで保っていた
「どれでもいいけど、これにします」とでも言いたげな無表情を崩し、
笑みをこぼす。

2015年1月24日

眠る前の布団の中や、電車に乗っている時間、
3DS版ドラゴンクエスト7で遊び、少しずつストーリーを進めている。
目下、過去の世界を訪れ、
滅亡の危機にある国々を救済行脚しているところ。
英雄メルビンを「オジサン」と改名したり、ぱふぱふに騙されたり、
愉快な道中を過ごしている主人公一行です。
電車内でプレイ中、降車駅に到着する10秒前に、
ダンジョン内でモンスターと遭遇。
セーブポイントに到達できないまま、3DSをスリープ状態にしました。

次に画面を開いたのは、15時間後。
つまり、モンスターと睨み合ったままの15時間。
主人公とモンスターが打ち解けているかも。
淡い期待を抱きながら画面を開くも、
当然のように彼らは睨み合っていました。
言ってやりました。
「人見知りか、お互いに!」
「自己解決できんかね!」
ドラゴンクエスト7〜そして和解へ〜

2015年1月26日

「もう、使おうよ。」
そう言ってわたしは開封を促した。
連れ立って誕生日の贈り物を探しに出て、気にいるものが見つかって、
リボンをかけてもらって、その場で手渡した。
来月の記念日当日まで、待つ必要はない。
「買ってあるんだから、1日でも長く使えたほうが嬉しいし、おトクだよ!」
いいなって思ったんだから、早く使いたくない?
勢い込んで言ったとき、
「あのね、ついでに、奥さんも、1日でも長く使ったほうがおトクだよ!」
という言葉が喉元まで出かかっていて、あわてて飲み込んだのを彼は知らない。
ごくり。
それは単なるギャグで、女性をモノ扱いする気も、
モノ扱いされる気もないのだが、
お客様、わたしは取り置き商品なんですよね?と時々念を押したくなる。

2015年1月31日

「西は、西はどっちなん?」と問いかける声が聞こえた。
朝の8時、横浜市A区の公団住宅を縫って走る緑道で、
ジャージ姿の男性が、連れの男性に話しかけている。
それぞれ、ボストンバッグとリュックサックを持って、道に立っている。
「ほんで、西はどっちなん?こっち?」
初めてこの駅に来たのだろうか。
地図を覗き込んで、道の先を指差すが、その方角は惜しくも南南西であった。
関西弁で会話をしている彼らは、どうして西を探しているのか。
西に帰るつもりか。徒歩で。
地図を見なくとも西を知る方法はいくつかあるけど、
「こういう住宅の中にいたら、洗濯物が干せるベランダが付いている方が、
だいたい南ですよ」
って教えてあげればよかったかな。
曇りの日でも分かるし。

Back to top