2015年6月2日

「わたしを誘っておいて、返事を待たずに、
別の人と遊びに行く約束をするのはひどいし、
そうなら、決まって時点で報告をして欲しい。」
そう言うと、Kは膨れて、
だっていつもはこうやろ、と屁理屈をこね、
つぶつぶと文句を言っている。
非を認めぬ態度を責めると
「はいはい、すいませんでした〜」と嫌そうに宣った。
お昼どき、2人はテーブルでキャベツとじゃこのスパゲッティを食べていた。
黙ったまま横目で見ると、Kはパジャマのズボンをはいている。
それは、もう暑いから夏のパジャマにしたらどう?って、
わたしが棚から出したパジャマ。
この人はこれを着て、
わたしが取り替えた夏のシーツと夏の布団に挟まって寝ていて、
起きて、わたしが洗った浴室でシャワーを浴びて、
わたしが作ったスパゲッティを食べているくせに、
偉そうにスネてやんの。
そう思ったら、可愛らしく見えてくる。
だから顔を見て「んふふふ」って笑ったら、
バカにされた気配を感じたのか、スネた表情を作り直した。
優しい口調で
「ねえねえ、どうして笑ったのか、教えて差し上げましょうか?」
と話しかけると、
Kは「結構です、今忙しいんで」と言って、こちらを見ずにピクルスを噛む。
犬はケンカの仲介をする様子も見せず、
わたしが彼を咎め出した時に隣室へと避難して、
クッションの上で素知らぬ顔をしている。
いつもは何かもらえるんじゃないかと期待して、
ご飯の乗ったテーブルの側にいるのに。
まさに、犬も食わないケンカってやつだ。
なんて平和な昼間だろう。