Category: 遠く


1月26日

昼はてんやわんやした。
夜はTK氏に話を聞いていた。
閉店ですと、駅へ向かって歩き出した時、
夜行バスの時刻までは一時間以上あった。
道すがら、彼がなるべくゆっくり歩いてくれていることに感謝しながら、
わたしが口に出したのは
「ねぇ。前を行く女の子、パンツが見えそうだよ」
とかそういうことでしたが、どうもありがとう。

2月26日

頭に手ぬぐいを乗せたような模様の犬を眺めている間に高知県についた。
両親に付き合って貰って、春から使うアトリエを探してから、部屋の片付けをした。
今回ダンボールから掘り起こした幼児期の遺産は。
「ごぼう」
「おまる」
「ひよこ」
「おに」
「べにすずめ」
などの電話番号がびっしり書かれたノート。
六歳の頃は、電話番号がマイブームだったらしい。
かみさまの電話番号も書いてあった。
でたらめに押して、かみさまに繋がって。

2月27日

日曜市に行ったり、坂本竜馬の像にしだれかかったり、顔ハメパネルに入ったり、
色々の説明文を読んだりしてから、高知城の梅を見ました。
鳥になって花を食うたら少しは健やかになりました。
落語を聞きながら、帰ります。でーしょやさん、真っ白になって働く、等。

2月28日

一時間おきに目を覚ます、浅い眠りにあって、夢を見続けた。
わたしは御披露目ライブに望んだ新規加入のメンバーであった。
周りは凄く気を使ってくれて、話を良いところで振ってくれるのに、口を開くとことごとくスベり、
干潮の様にお客さんが引いていく、冷たい目、どうしよう、挫けたい、と思う夢を見た。
俺は頑張ったんだ。
でも、どうしようもなかったぜ。

そういう夢にうなされるお前は現実問題、誰に気を使っているんだ?
傍若無女!
と罵られる起きているときは。
世界を憎みながら壁に頭をぶつけていた。
笑って息を止めていた。

マストのようにライターの火が揺らめいて。
そういうのはちょっと好きだと思ったよ。
自己嫌悪の春の嵐。

3月27日

設置をしたり、してもらったりしました。
初めて人にホームページを自慢気に見せびらかしたら
「これ、ただで見られるんですよ?」と誉められました。
そうなのよ。
みんな見たら良いよね。
と思いましたが
これを読んでいる奇特なみんなはみんな見ているなぁとも思いました。

  
みだりに日記を書きますが、内容について触れられても、
「元気です」と言って笑うんじゃないかなぁとも思います。
「見なかったことにしてよ」と怒る気もします。
そうも思います。

3月28日

お昼ご飯にオニギリを頂いた。
105円以上、及び以下のオニギリに対して理由を必要とする体質なので
135円の鮭を噛みしめながら
ふうん。より生鮭の味ね。
魚っぽさをプラスするオプションは30円ね。
と、謎を纏めた。
オニギリくらい素直に食べ、
「美味しい」と、唇に笑みと海苔を纏いたい。
     
本日の真摯な設置は、真摯な話や、エロスを伴わない真摯な慕情の話と共にあり、
わたしの青春は美術とエロスを伴わない慕情と共にあります。
不毛よ。
不毛。
それにわたしったら、いい年して青春なので、
30円余分に払って、
不毛の上に「すこぶる」をプラスオプションします。
智子嬢はわたくしより年下の、謂わばぴちぴちギャルなので
30円分で、作業された手肌をお手入れください。
若しくは魚っぽさをプラスしてください。
活きよし。

3月29日

いかに拒絶マニアであったとしても
明日から展示期間で
スタッフさんにとてもお世話になっている場合
「いらしてください」
って書いた方がいいのだな。
という考え事をしました。

3月30日

オープンでした。
皆様ありがとうございます。
知り合いは来ないと信じていた頑なな心を裏切ってくださった方、お忙しい中をありがとうございます。
お茶の間絶句のアウェー(イン ザ ライフ)感でも
展示が終わるまで、日記は毎日
『ありがとうございます』一行でよくね?
  
という考え事をしました。
逆に。
逆で申し訳ない。

3月31日

あーざす。
自動販売機で煙草を買って、商品を受け取り口に入れたまま立ち去り、五分後に気がついて戻る。
というプチ・アートな行動をとり
跡形も無く消えた煙草に東京・弱肉強食の断片を垣間見た。
「ていうか、喫煙者にろくなやついない」と心に刻み。
そのまま何処にも行かず、ネットカフェに五時間吸い込まれているのは如何なものかと思いますが
すみませんほんともう電車とか無理です。個室に入れてください。
わたしを個室に入れてください。
  
誤解されそうなので一応書きますけど。
わたくし本人はいたってシリアスです。エブリデー陰鬱。
自分自身を笑わせるためならば、バナナの皮で滑ることも厭わない、つって日記を書きます。
作品、制作のことは書きませんし、美術のことも殆ど書かないかと。
辛いし、そこでそんなに見せる気ないよ。

5月1日

芸公に寄せてもらいました。
とてもありがとうございました。
幾つになってもくだらねぇことで泣こうと思います。
あと、タクシーがこちらを見ながら側道に止まったので、
無意識に身振りで止めちゃったかな、悪いな、と焦ったら
運転手さんに
「どこまでいくん?ワンメーター送ったるで!」 と勧誘されました。(標準語で)
つながろう日本の一環かなぁ、と思いました。

5月2日

数人の男女が 「新潟に行っても頑張れー!!」 と叫びながら、
走り出した夜行バスを追うシーンを生目撃。
ありがとう!しこくでもがんばる! と、誰も追いかけてこないバスの中で貰い感動しました。
友達っていいね、と。
わたしの知り合いの方は、旅立つ時、追いかけて叫んで欲しかったらご連絡下さい。
気が向いたら行きます。
知り合いじゃない方も、アルバイトだったら行くので、それで良ければご連絡下さい。
どなただか存じ上げませんが、新潟でのご活躍をお祈りいたします。

5月4日

棚田の水面で、緑豊かな小山が輝く。
温室の中を、近くの川から出てきた沢蟹がカニアルキ。
良いところだな、と思った。
いや、KOTは良いところなんですよ。
家の近くのローソンでは、24時間、野菜の種が買えます。
地方って、妙に便利。

5月22日

従兄弟の結婚式に参じました。
良いお式でした。
泣きそうでした。
日本の未来はこういう方々に任せよう。ああ違いねぇ。
めでたい。めでてぇなぁ。なんてことで。

で、結婚はお相手の要ることですから、まぁ、ねぇ。
無茶言っちゃいけねぇよって、ことくらい、あたしにだって察しが付くんですけどね。
この、お式ってやつはいいね、ひとつやってみたいもんだ、と思うわけですよ。
良いお式をみるとそう思うわけですよ。
式を済まして名字が変わるってこたぁ、つまり、襲名披露みたいなもんかっ?
引き出物なんか、扇子と浴衣(名前入り)かっ?なんて鼻息荒く考えて、
実に早まった話でございます。
ええ。とーふー、高砂やー。
誓って鳴尾のバージンロード。

5月23日

「昭和の名人 弐」を観ました。
上手いよねぇ。
滑稽噺ではない噺をズブの素人のわたしが聴いていられるのは、巧いからなんですけど。
艶話や生理現象を含んだ下りでみんなが笑えるのって
人間的な安心感が必要なんだなぁと改めて感じましたよ。
安心感というか、瞬間的に人間として好かれる能力というか。

まあねぇ。だってねぇ。
あのおじちゃんと、おじいちゃんたち、可愛かったもの。
(完全なる素人発言をお楽しみ下さい)
いずれ地獄文化会館に通うの、楽しみにしてるのよ。わたし。
(神をも恐れぬ発言は大目に見てください)

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